■ ウエスト症候群(点頭てんかん) ■


どんな病気なの?      点頭てんかんとも呼ばれる、難治性てんかんの一つで
                    一般的に生後〜1歳までに発症すると言われています。
                   コタは1歳1ヶ月で発症しました。主治医の先生も、何故この
                  時期に 発症したのか首をかしげていらっしゃいました。
                  脳の発達も未熟で、月齢は1歳を過ぎていたけど脳としては
                  まだ1歳以下の状態だったのかな…とこたままは考えています。

                  発作の形態としては、頭をカクンと前屈させるような動きをします。
                  これを数秒毎に繰り返し、数分続きます。(シリーズ発作)
                  意識はあるので、発作中に泣いたりすることが多いです。
                  所見は脳波に特徴的な波形(ヒプスアリスミア)があることで
                  発達の遅れや退行を伴うことが多く、予後も悪いのが特徴です。
                  潜因性(検査しても原因がわからない)と症候性(脳の器質的な
                  障害が原因)に分類され、潜因性の方が治療に対する反応がよく
                  予後も良いとされています。
                  コタは生まれつきの発達遅滞はあるものの、てんかんの原因は
                  不明です。根本にある病気のまだハッキリわかっていないので
                  潜因性か症候性かもわかっていません。

                  また、ウエスト症候群は後にレノックス症候群に移行することが
                  多いのも特徴です。
  

治療法は?          一般的には、まず投薬(抗てんかん薬)で様子を見ます。
                  薬の種類は国や病院や医師の方針により違いますが
                  デパケンやビタミンB6が一般的です。
                  それでも発作が抑制されない場合は、ACTH法(副腎皮質
                  刺激ホルモン投与)を適用します。
                  効果は大きいものの、副作用も大きいのが特徴で
                  コタがACTHをする事になり、主治医に聞いたのは
                  ACTHで発作が抑制される確率は80%程度で
                  そのうち再発しないのはさらに50%(全体の40%)との事です。
                  他に、原因によっては外科的手術(脳梁離断など)をする場合も
                  あります。

                  コタはACTHで発作が抑制されてから、今の所再発は
                  ありません。抗てんかん薬の服用は今も続けていて
                  常に再発の危険と隣り合わせです。
                  コタの場合、発症前から発達遅滞があったので、発作が
                  抑制されても発達が進むことはありませんでした…(泣)
                  あとはこのままてんかんの再発がない事を祈るばかりです。